速読法が最も威力を発揮する場面
速読法は、活字を読む速度を格段にアップさせる事で、時間を節約したり、短時間に膨大な資料に目を通す事を可能にさせるテクニックです。
ところで読書の目的にも色々なものがあり、大きく分けると「小説や物語を味わうため」、「知的好奇心の満足のため」、「勉強や学習のため」、「仕事や研究、執筆のため」、というようなパターンに分けることができるでしょう。
メリットの多い速読法ですが、実は読書の目的により、向いている場合と向かない場合が出てきます。
そう言えば既におわかりの方もあるかと思いますが、小説や物語を楽しむために、わざわざ速読をする必要は殆どありませんし、むしろ味わって食べたい料理を丸呑みにするようなもので、あまり向いているとはいえません。
また、知的好奇心の満足という目的も、本来の速読法のメリットからは、少々ずれる場合が多いと思われます。
端的に言えば、速読法は読書そのものを楽しむためには適さないということです。
初めて読む小説は味わいながら読みたいと思うのと同様、ノンフィクションや研究書、専門書であっても、もし純粋な楽しみのために読みたい場合、必ずしも短時間に多くの知識を頭に入れる必要がないこともあるでしょう。
読書そのものを楽しみたい場合には、速読法は向かないといえるのです。
一方、速読法が最も威力を発揮するのは、受験勉強、論文作成のための資料探し、文献からの引用文の抽出、企画書作りのための資料閲覧・・といった、知的生産のための、純粋な仕事としての読書が必要とされる場面です。
限られた時間を利用して学習を進め資格を取りたい、1冊でも多くの専門書を読破して教養を高めたい、多くの資料を参考に持論を練り上げ論文を起こしたい、といった目的のための読書は、速読法の最も得意とするところです。